ドラえもんの町おこしの不思議 スネ夫の住所は「練馬区」なのに……
ドラえもんを使った町おこしは不思議だと思った。作中でスネ夫の住所が「練馬区月見台すすきヶ原3-10-5」とされているにも関わらず、練馬区が町おこしに使っている様子がないのである。かの国民的漫画をなぜ町おこしに使わないのだろう。
以下、調べたことをまとめた。
まず、ドラえもんを町おこしに使っているのは、藤子・F・不二夫が暮らしていたことのある神奈川県川崎市である。川崎市のホームページを表示するとトップページに藤子F不二夫ミュージアムへのリンクが掲載されている。川崎市はドラえもんに特別住民票も発行している。
次に、藤子F不二夫が育った地である富山県高岡市も町おこしに利用している。こちらは「高岡おとぎの森公園」というところの一角にドラえもんの「空き地」を再現している。
そして最後に、練馬区民は自分たちの町がドラえもんの舞台であるということを認識しているにも関わらず、行政が動いている様子がないのである。
練馬区の公式ページで「ドラえもん」で検索をかけてみると、町おこしについての議論や子ども議会のような場で議論されていることがわかる。だが、練馬区のホームページを検索してひっかかるページの数は、川崎市や高岡市に比べると圧倒的に少ない。「ドラえもんは練馬区が舞台なので町おこしに使ったらいい」という提案はされていても、行政が実際に何かやったという話が出てこないのである。
なぜ練馬区とドラえもんは疎遠なのか。不思議で仕方ない。情報をお持ちの方は提供いただきたい。
【参考リンク】
ドラえもんが「川崎市特別住民」に 練馬区民「納得いかない」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1209/03/news132.html
検証・「のび太の町」を再現 ―モデルとなった町はどこにあるのか―
http://www.hatosan.com/ensoku/2011/05/post-27.html
高岡おとぎの森公園
http://terfel.net/otogi05.html